童心
小さい頃、僕は現在21歳なので、10年ほど前。
代表的なものでは「スターウォーズ」「ガタカ」「マトリックス」。
その時から僕は、日本のテレビドラマ、邦画にはほぼ無関心でいつもいつも洋画ばかりを見ていた。
随分とマセている10歳だったと思う。
好きな映画はヒューマンドラマとミュージカル。
「スタンド・バイ・ミー」「ショーシャンクの空に」「レ・ミゼラブル」に育てられた。
そう。
その時の僕は、どんなメガヒットSF映画をひとつも見たことがなかったのだ。
一切興味を示さないのだ。
なぜだろう。
多分、10歳の僕にはどーでもよかったのだ。
未来の話なんか知らなくてもいい。
そう思っていたと思う。
その時の僕は、毎日が希望に溢れていた。
どんなに遠くても、友達の家に自転車で向かい、
時には、カブトムシを捕まえたあと、片道1時間かけて海に出かけるほどだ。
楽しいことで溢れていた。
そう。毎日を、一分一秒を、必死に生きていたのだ。
そうゆう人をカッコイイと思っていた。
そして、それを実現していた。
そんな、10歳の夏。
そして、いま時代は急速に変化している。
スマホ、インターネット。
情報に置いていかれないよう必死だ。
大学生3年の秋。
周りは就職、インターン、
終電の逃さないために走る人のように急ぎ、
義務感を正当化して、取り繕っている。
僕は動けなかった。このまま置いていかれないだろうか。不安だった。
そんな中、思い出した少年の頃の風景。
毎日に必死だったあの日。
いつもそこにはワクワクと必死さがあった。
それは懐かしく、同時に失っている感情だった。
蘇ってきた。
未来なんてどうでもいい。
好きなことを好きなだけやって行こう。
それでいいのだ。
僕を助けてくれた恩人は
10歳の頃の自分自身で
10歳の頃の僕は
今の僕よりも、生きていたのだ。
そう今を生きることに必死だったのだ。
1歩を歩みだすことを決めた。